もしも、全てを平等に分ける世界があったら

横田彩名Ayana Yokota

この作品は、「平等に分けること」がテーマです。
私は、3姉妹の長女です。5歳下と7歳下の妹がいます。それぞれが1つずつ何かをもらえるときは、喧嘩はしません。しかし、1つしか用意できない時には「 どのように3人で分けたら平等になるか?」を常に試み、その複雑さを感じてきました。
例えば、お母さんとの添い寝を3等分するとしたら、左右に2人と残りの1人はお母さんの股の間に挟まれたら平等だと思います。ただ、股の間に挟まれている人はお母さんの顔と距離が遠く可哀想なので、左右の人が配慮してお母さんにくつつきすぎない距離を保ってあげるべきだと思います。このように、形のないものや感情を平等に分けることは実際、可能なのでしょうか?
私は、物理的に分けることができないようなものでも、自分たちの思いやりと愛情をもって分けようと努力する3姉妹のキャラクタ ーのお話でこのテーマについて考えていきたいと思っています。そして、その努力こそが本当の平等さを生み出す源であることに気づくと考えています。
Nakayama Seminar