STYLE
山内さゆり
本制作では、手を使った動作とその過程に着目した。同じ目的を果たすためでも人によって異なる手順を集めて、時間経過とともに生まれる変化を本にした。
日常生活のごく単純な動作には、人それぞれのやり方、スタイルがある。何かを食べる、たたむ、操作する、といった同じ目的を果たすためでも、そのスタイルは人によってさまざまである。例えば誰かが皿に乗ったプリンを食べている時、相手の一挙手一投足を見なくとも、時たまプリンの形を確認すると、その人がどのような手順でプリンの山を崩していったのか伺い知ることができる。カラメルを先に全て食べる人もいれば、最後に取っておく人もいる。なぜそのように食べるのか聞いてみると、家族から自然と学習されたものであったり、合理的な理由があったり、合理的でなくともこだわりがあったり、全くの無意識であったりする。どのような理由によるものであれ、それらのスタイルに正しさや優劣はない。日常生活で行われる人と物とのコミュニケ ー ションには、当たり前のように豊かな多様さが広がっている。
日常生活のごく単純な動作には、人それぞれのやり方、スタイルがある。何かを食べる、たたむ、操作する、といった同じ目的を果たすためでも、そのスタイルは人によってさまざまである。例えば誰かが皿に乗ったプリンを食べている時、相手の一挙手一投足を見なくとも、時たまプリンの形を確認すると、その人がどのような手順でプリンの山を崩していったのか伺い知ることができる。カラメルを先に全て食べる人もいれば、最後に取っておく人もいる。なぜそのように食べるのか聞いてみると、家族から自然と学習されたものであったり、合理的な理由があったり、合理的でなくともこだわりがあったり、全くの無意識であったりする。どのような理由によるものであれ、それらのスタイルに正しさや優劣はない。日常生活で行われる人と物とのコミュニケ ー ションには、当たり前のように豊かな多様さが広がっている。
Tanaka Seminar


