優秀賞

YONECT

松村瑞緒Matsumura Mio

本制作は山形県米沢市の高校生を対象に、地域の祭り運営ボランティアを通して、若者と地域の新しいつながりを生み出すことを目的としています。米沢市では少子高齢化の影響により、祭りの担い手不足が深刻になっています。また、地域の祭りは「見る」イベントとして定常に関わる機会は少なくなっています。そこで、祭りとの関わり方を「見る」から「関わる・支える」立場へと広げ、高校生が主体的に地域と関われるサービス、YONECTをデザインしました。
米沢で行われている16の祭りを対象に、UI/UXの授業で制作したアプリを基盤として、Webサイトやパンフレットによる参加導線、祭り当日の体験設計、活動の記録や報酬を含めたサービス全体を設計しています。高校生が地域活動に参加しやすくなり、地元の魅力を体感しながら「自分もこのまちの一部である」と感じられることを目指しています。
Hagiwara Seminar
松村さんの「YONECT」は、4年間一貫して地元・米沢を多角的な視点で見つめ続けた地道な探究心の結晶であり、大学生活の集大成と言える力作です。最大の特長は、祭りを「見る」行事から「関わる・支える」体験へと再定義し、高校生と地域を結ぶ導線を極めて具体的に設計した点にあります。UI/UXの授業で培ったアプリ制作を核に、Webやパンフレット、さらに参加後の報酬設計まで網羅した包括的なサービスデザインには、彼女の誠実さと確かな実力が宿っています。「自分もまちの一部である」という帰属意識を育むこの仕組みは、地域社会の持続可能性への一つの解を示しました。負けず嫌いな精神で磨き上げた感性を武器に、これからも大好きな米沢の魅力を伝えるデザインを追求してください。
萩原尚季 准教授 評
【協力】
米沢市役所 魅力推進課
相田路行さま
米沢観光コンベンション協会
青木一成さま