溶ける境界

末永彩Suenaga Aya

少しの変化で「かわいい」が急に「気持ち悪い」と扱われてしまうこと、そして何でも「かわいい」と言ってしまう日常的な反応に違和感を感じていました。
本作では、その境界がどこから生まれるのかを見つめ直すため、少女のような甘く整えられた造形が、時間と熱によって崩れていく過程を記録した映像作品です。溶けずに残る「目」は、周囲が変化してもそこに留まり続け、かわいさを支えていた中心として扱っています。共に展示している写真は、時間の経過によって変化していく映像と、変化しない状態を比較して見ることができるよう配置しました。「かわいい」と「気持ち悪い」はどこで分かれるのか。この映像を通して考えるきっかけとなれれば嬉しいです。
Mochizuki Seminar