東北芸術工科大学 グラフィックデザイン学科


April 28, 2011


グラフの授業



印刷工場を見学にいこう1


April 28, 2011


グラフの授業


こんにちは。

今年もグラフィックデザイン学科恒例の「Graphic Presentation」の季節がやってまいりました。

3年生が主導となり、これまでに行ってきた課題作品をプレゼンテーションする展覧会です。

現在は開催までの準備期間中。展示作品の回収や会場作りのコンセプト固めなどが始まったところです。


今日は展覧会ポスターの「刷り出し立ち会い」を見学しに行ってきました。

場所は田宮印刷さん。ご厚意で「刷り出し立ち会い」と同時に工場見学を企画していただきました。

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参加者は3年生有志と大学院生。ご用意いただいた印刷サンプルの中には芸工大関係のお仕事が沢山あることに驚きました。
卓上に見える花笠は「やっ初まか初」ですね!なつかしい〜
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グラフィックデザイン学科では、昨年の卒業制作展ポスターや卒展図録でも田宮印刷さんにお世話になりました。始めから意欲的な質問の数々。丁寧にひとつひとつお答え頂きました。

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一通りオフセット印刷の行程をご説明頂いた後、早速工場に案内してもらいます。
ここは入稿したデータから印刷に使用する「版」を出力している所です。
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シアン、マゼンタ、イエロー、スミの4色に分解され刷版されています。
この版にインクがのって印刷されていく訳です。
上記写真は今回のポスターを印刷する直前の状態ですよ。
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さあ印刷機が動き始めた!
ぎゅうぎゅうになって覗き込むの図。
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万葉と呼ばれる、カットされた紙がここから補充されていきます。
今回はヴァンヌーボという紙種を使用しました。
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印刷見本とあわせながら、実際刷り出した色を確認します。
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今回のポスターを制作した阿野さんによるチェック。
(昨年の演習でのポスターコンペにより今回ポスターは決定しました。詳しくはこちら
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工場の方と相談しながら
「もう少し右上に赤みを加えて、全体的に濃いめにインクをもって下さい。」
の希望を調整してもらい、その差を皆で確認。
学生の中には全然違いが分からないとの声も。。とても繊細な作業ですね。


ポスターの調整は終了し、次は巨大な輪転機の前に。
TVでよくみる新聞等を刷るあれですね。チラシなど何万部〜印刷するものはこちらで行うようです。
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わー!!ロボット!
撮影会になります(笑)
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こちらは印刷した後の加工をする部署です。折る作業も機械化され、大量の印刷物が積み上げられています。
紙を断裁する行程もその前にあり、分業化された工場内部は大音量の機械音。そんな中でも大きな声でじっくり各工程を紹介していただきました。


無事工場から戻り、質問タイムに。
紙に関して、特色インキに関して、印刷や機械のコストに関して等々。
いろんな興味疑問が湧いてきます。
やはり百聞は一見にしかず。

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デザイナーとしての印刷知識向上につながった見学会でしたね。
これから「印刷」というものをよりリアルに感じられるのではないでしょうか。

田宮印刷さま。この度はご協力頂き本当にありがとうございました。


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