大竹左紀斗先生が装丁した『藝術立国』が発売されました
March 16, 2012
先日、東北芸術工科大学の理事長である
徳山詳直氏の自伝『藝術立国』が発売されました。
こちらの装丁はグラフィック学科の大竹左紀斗先生によるものです!
聞き書きを担当されたのは文芸学科の山川健一先生です。
本について、山川先生がブログでコメントされています。
http://ameblo.jp/yamaken/entry-11177952270.html
是非手に取ってご覧ください。
細川護熙氏、推薦。
「この分厚い"活劇本"を一気に読了した。」
サミュエル・ウルマンの青年の詩に「青春とは人生のある期間ではなく、心の様相を言うのだ」
というのがあったが、確かに青年とはただ単に年齢をさすものではない。
18歳だろうと20歳だろうと、腰の引けた若者は青年とはいえないし、反対に80歳でも90歳でも自らの夢を追い続け、
世の中の不条理に対して断固戦う意志をもっている者はまぎれもなく青年である。
徳山氏はガンジーのように平和に向けて闘い、吉田松陰の魂を受け継ぐべく奮斗している。
細川護熙
【概要】
革命運動で七回逮捕された。
獄中で読んだ吉田松陰の墓前で、「昭和の松下村塾」を作ることを誓う。
後年 京都造形芸術大学を設立、
さらに縄文の故郷である東北の地に東北芸術工科大学を設立した。
「芸術と教育こそが平和を支えるのだ」という信念に貫かれた徳山詳直の初めての自伝。
【本文目次】
教えるとは共に希望を語ること
隠岐の島と母親に育まれた少年時代
六人の女を連れて戦地から帰ってきた親父
同志社大学時代、革命運動で七回逮捕される
十六歳の娼婦は長崎の原爆孤児だった
母が獄中に差し入れてくれた『吉田松陰』
我が闘争──楽観的絶望論
日本刀片手に山中の牧場でやった養豚
京都大学、同志社大学の大物との友情
ここに見事な大学をつくって日本の国のために役に立てる
瓜生山は京都の要害の地
京都芸術短期大学から京都造形芸術大学へ
姉さんかぶりで絣のもんぺ姿の女が山に上がってくる
吉田松陰の女の心配をしたおっさん
東北芸術工科大学はあの地でないと不可能だった
大人には子供達を守って育てていく責務がある
京都文藝復興と東北ルネサンス
芸術の運動にこそ人類の未来がかかっている
東日本大震災からの回復を祈って
【著者プロフィール】
徳山詳直(とくやま・しょうちょく)
1930年5月13日 島根県隠岐島に生まれる。
新島襄に惹かれて進んだ同志社大学時代、共産党に入党。
革命運動により7回投獄される。
獄中に母親が差し入れた『吉田松蔭』(奈良本辰也著/岩波新書)を読んで感動。
「昭和の松下村塾を創設する」と、萩にある松蔭の墓前で誓う。
1977年 学校法人瓜生山学園京都芸術短期大学を設立する
1991年 京都造形芸術大学を開学する
1992年 山形県・市と提携し、東北芸術工科大学を設立する
2010年 神宮外苑に京都造形芸術大学、東北芸術工科大学が企画プロデュースする新型アートカレッジ、東京芸術学舎を設立する
京都造形芸術大学、東北芸術工科大学、財団法人日本文化藝術財団、東京藝術学舎理事長。
【仕様】
書籍名:藝術立国
著者:徳山詳直
単行本: 254ページ
価格:1,575円(税込)
出版社:幻冬舎
ISBN-10:434402043X
ISBN-13:978-4344020436
発売日:2012年2月25日