美篶堂さんよる手製本ワークショップ
July 12, 2016
こんにちは。
山形も蝉が鳴き始め、雨上がりの香りや日差しにひしひしと夏を感じる季節となりました。
グラフィックも、夏らしくカラフルな服装の学生が増えたように思います。
さて、本日は近藤一弥教授の授業の一環として、
3年生を対象とした製本のワークショップが開かれました!
今回も特別講師として東京神田にて美篶堂さんのショップを営む上島明子さんにお越しいただきました。
美篶堂さんは長野県に本社を構え、手製本を昔から続けてこられており、
デザイナーやアーティストの方々と一緒に、機械では実現不可能な本の形を実現するお手伝いもされています。
社長の上島松男さんは手製本の技術を次世代へ受け継いでおられる第一人者でもあります。
ワークショップではひとつひとつ丁寧に指導していただき、
上島明子さんの実演では、その手さばきの美しさに学生たちが真剣に魅入っていました。
サポートしていただきながら、早速製本作業です!
みんな真剣に製本と向き合っています...
最後に上島明子さんが一冊一冊丁寧に帯をくるんで手渡して下さいました。
作る途中で少し苦戦してしまった学生の本も、
明子さんの手によってしっかりと包まれて綺麗に仕上がっていました。
職人さんの手は、不思議な力を感じますね...
各自持ち帰り、重しをのせ、一晩寝かせたら完成です!
みなさん嬉しそうですね!
「たのしかったです、ありがとうございました!」という3年生の声と、
「ぜひたのしく使って下さいね」という明子さんのやりとりが印象的でした。
このような素晴らしい講師の方に製本技術を直に教えていただける機会はとても貴重なものです。
3年生のみなさん、ぜひ覚えた技を今後の作品づくりやポートフォリオなどに役立てて下さいね。
上島明子さん、誠にありがとうございました!
屋号の由来にもなっていますが、美篶堂さんの工場は長野県伊那市美篶にあります。
2003年にはお茶の水にショップとギャラリーが開かれ、
2011年より、移転した神田錦町の竹尾見本帖本店2階にて、美篶堂オリジナル商品・雑貨・書籍等の販売も行われています。
美篶堂さんについて詳しくはこちらのHPをご覧ください。
http://www.misuzudo-b.com/