3年生_字游工房より鳥海修さまによるフォントレクチャーの様子
みなさんこんにちは!
まもなく2019年も終わりですね。グラフィックデザイン学科では4年生が卒業制作最終判定会を目前として、黙々と制作に打ち込んでいます!4年生あと少しだがんばれ!
さてさて、本日は近藤一弥教授の授業の一環として3年生を対象としたレクチャーが行われたときの様子をお届けします。
この度、特別講師としてお越しいただいたのは、字游工房(じゆうこうぼう)より書体設計士の鳥海修(とりのうみおさむ)さんです!
鳥海さんは、ヒラギノシリーズやこぶりなゴシックなどをはじめとする、数多くの書体を設計された方で、現在も書体を設計中とのことです!
この度は文字の歴史や扱い方などを、鳥海さんが実際に制作されたフォントを例にとってレクチャーしていただきました。
日本の近世初期に行われた古活字本である「嵯峨本さがぼん」を研究、分析し、フォントを制作したこともあったようです。
さすが鳥海さん!いとも簡単に綺麗にレタリングしてしまいます。
この時点で学生は驚いていましたが、レクチャー後半でなんと鳥海さんが普段どのようにレタリングを行なっているのか実演してくださいました!
学生たちの要望で「たまこんの様な ぬ 」とテーマが決定し、早速レタリング開始です!
あっという間に下書きを終え、きれいに輪郭をとります。
この時点でたまこんの様な丸みと、柔らかさが現れているように思えます。
墨入れをし、最後に輪郭を整えたら「たまこんフォント ぬ 」の完成です!
原本は準備室で額装しています。みなさん見に来てください!
鳥海さんは「目立たないフォントを作りたい」とおっしゃっていました。
人が文章を読んだ時に、もしも文字に違和感を感じてしまっては人は物語に没頭できません。人が物語に自然と入り込めるように自分の仕事があるとおっしゃっていました。
このお話を聞き、今一度自分のデザイナー像というものを見直しました。
学生のみなさんも自分の未来を楽しく想像しながら、これからの演習に取り組んでほしいです。
鳥海さん、この度は貴重なお時間をありがとうございました!
字游工房さんについて詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
http://www.jiyu-kobo.co.jp
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東北芸術工科大学
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