3年生_美篶堂さまによる製本ワークショップ
September 15, 2021
こんにちは!
本日は近藤一弥教授の授業の一環として
3年生を対象とした製本ワークショップが行われたときの様子をお届けします。
今回も特別講師として東京で美篶堂さんのショップを営む上島明子さん、
本づくり協会から石田亮一さんにお越しいただきました。
美篶堂さんは長野県に本社を構え、手製本を昔から続けてられており、
デザイナーやアーティストの方々と一緒に、機械では実現不可能な本の形を実現するお手伝いもされています。社長の上島松男さんは手製本の技術を次世代へ受け継いでおられる第一人者でもあります。
今年のワークショップは感染対策のため、学生同士の間隔を空け2部屋に分かれての開催となりましたが
手元のカメラも活用しながら、ひとつひとつ丁寧に分かりやすくご指導していただきました。
上島明子さんの実演レクチャーでは、その製本の手さばきの美しさに学生たちは真剣な表情をみせていました。
職人さんの力は本当に見惚れてしまいますね。
レクチャーを受け、早速製本作業へと取りかかります。
なかなか難しいです...!
初めての製本で慣れない学生にもご指導していただきました。
みんなきちんとした本に仕上げるために真剣です。
刷毛を使って塗っているのは「製本用ののりボンド」。
こちらは乾くととても美しく仕上がります。
表紙の折り返し貼りなどに使う竹ゆびわなど、初めて使うお道具もありました。
最後に学生の製本した一冊一冊に
上島さん、石田さんが帯をくるんで手渡してくださいました。
初めて自分で製本した本を持ち、嬉しそうなみなさんの表情が印象的でした。
持ち帰って、一晩おもしをのせて寝かせたら製本は完成です!
このようなご時世ですが
素晴らしい講師の方に製本技術を直に教えていただける、とても貴重な経験となりました。
3年生のみなさん、
ぜひ今回覚えた技術を今後の制作やポートフォリオに活かしてくださいね。
自らの手で製本することで愛着が湧き、きっといい作品やポートフォリオになると思います。
上島明子さん、石田亮一さん、誠にありがとうございました。
屋号の由来にもなっていますが、美篶堂さんの工場は長野県伊那市美篶にあります。
2003年にはお茶の水にショップとギャラリーが開かれ、
神田錦町の竹尾見本帖本店2階への移転を経て
現在は新小川町の本づくりハウス内にて、
美篶堂オリジナル商品・雑貨・書籍等の販売も行われています。
美篶堂さんについて詳しくはこちらのHPをご覧ください。
http://www.misuzudo-b.com