3年生_美篶堂さまによる製本ワークショップ
July 13, 2022
みなさんこんにちは!
本日は近藤一弥教授の授業の一環として
3年生を対象とした製本ワークショップが行われたときの様子をお届けします。
今回も特別講師として東京で美篶堂さんのショップを営む上島明子さん、
本づくり協会から石田亮一さんにお越しいただきました。
美篶堂さんは長野県に本社を構え、手製本を昔から続けてられており、
デザイナーやアーティストの方々と一緒に、機械では実現不可能な本の形を実現するお手伝いもされています。社長の上島松男さんは手製本の技術を次世代へ受け継いでおられる第一人者でもあります。
ワークショップでは、手製本の工程をひとつひとつ丁寧にご指導していただきました。
上島明子さんの実演レクチャーでは、その製本の手さばきの美しさに学生たちは釘付けでした。
職人さんの力は本当に見惚れてしまいます...。
レクチャーを受け、早速製本作業に取りかかります。
ミリ単位での採寸や指先を使う繊細な作業もあり、なかなか難しいです...!
初めての製本で慣れない学生にもご指導していただきました。
近藤ゼミの4年生にもお手伝いしてもらいました◎
刷毛の持ち方やボンドの塗り方にも注意して、、
みんな綺麗な本に仕上げられるよう、真剣です。
刷毛を使って塗っているのは製本用の「のりボンド」と「生ボンド」。
乾いたとき、柔軟性と強靭さがあり、とても美しく仕上がります。
紙を折ったり、表紙を板紙に巻くときに使う竹ゆびわなど、初めて使うお道具もありました。
最後に学生の製本した一冊一冊に
上島さん、石田さんが帯をくるんで手渡してくださいました。
本が反ってしまわないように、一晩おもしをのせて寝かせたら完成です!
初めて自分で製本した本を持ち、嬉しそうなみなさんの表情が印象的でした。
3年生のみなさん、
ぜひ今回覚えた技術を今後の制作やポートフォリオに活かしてくださいね。
自らの手で製本することで愛着が湧き、きっといい作品やポートフォリオになると思います。
上島明子さん、石田亮一さん、今年もありがとうございました。
屋号の由来にもなっていますが、美篶堂さんの工場は長野県伊那市美篶にあります。
2003年にはお茶の水にショップとギャラリーが開かれ、
神田錦町の竹尾見本帖本店2階への移転を経て
現在は新小川町の本づくりハウス内にて、
美篶堂オリジナル商品・雑貨・書籍等の販売も行われています。
美篶堂さんについて詳しくはこちらのHPをご覧ください。
http://www.misuzudo-b.com
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