こんにちは
皆さん「ドキ山」はご存知でしょうか?
ここ山形の地で2年に一度開催され、来年で第12回目となる
アジアを中心に世界中の映画作品や監督が集まり、
ドキュメンタリーのための映画祭としては、アジア地域で初のものになります。
そして、なんと来年開催する映画祭に向けて「作品募集を告知するティーザーポスター」のデザインを、グラフィックデザイン学科で制作担当するお話をいただきました!
学科内コンペという形で、3年生は授業課題として全員(32名)参加し、4年生も有志15名が取り組みました。
その全作品の中から学科内で選出した10点について、映画祭事務局と理事会による審査をした結果、3年生の佐藤菜月さんと、同じく3年生の高久美弥さんの2点が選出され、再度ブラッシュアップしたものを学科内で判断し、最終的に佐藤菜月さんのデザインが採用となりました。
そして本日、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011年に関する記者会見が行われ
作品募集開始の告知と同時にポスターの発表がありました。
ポスター制作者の佐藤菜月さんより、デザインのコンセプトや制作に込めた思いをコメント中。緊張しつつも、山形で行われるドキュメンタリー映画祭というテーマを、自分なりに咀嚼して得た答えを発表し、関係者の皆様にも好評の様子でした!
こちらが今回採用されたポスターです。(2枚並んでます)
以下本人によるデザインコンセプト。
この写真は長い間多くの人々の生活を導き時間を共有してきた、(山形市にある)日本初の旅客機関車です。しかしこの列車の裏側を見た人は決して多くはないはずです。
同様に私たちが普段見てきたものにも、目には見えない隠れたストーリーが存在します。
そのものが辿ってきた軌跡こそがリアリティ、ドキュメンタリーなのではないかと考えました。
撮影した本人すら気づかなかったかもしれないことを、映画を通し、様々な人々に知らせてほしいと願い、このポスターを製作しました。
今回のポスターデザインコンペには、ドキュメンタリーという意味合いについて様々な解釈を学生たちが持っているということが垣間見え、皆さんの目に触れずにあるコンペ参加者の作品群にも、おもしろいアイデアがたくさん潜んでいました。
せっかくですので1ヶ月ほどタイムスリップして、制作の裏側をドキュメントしちゃいましょう!
ざっと並んだ作品群。
3年生「ロゴタイプ」の授業内課題としてドキ山ポスターは制作されました。
近藤先生による講評中。
全員にひとつひとつ具体的なアドバイスをしていきます。
3年生だけでも32作品が制作されたんですね〜
4年生も含めた47作品の中から教員による選考によって10点が選出されました。
左から上下2作品がドキ山事務局と理事会によって選出されたファイナリスト。
それと間隔あって中央の8点までが選考された10作品です。
また間隔があって右側9点は「おしかったで賞」作品ですよ。
舞台裏はこのように学科をあげての一大コンペティションだったんですね。
まずはデザインが決定し、世界各国に作品募集ポスターが送り出されます!
デザイナー冥利につきるお仕事ですね。
グラフィックデザイン学科も制作に関わらせていただき大変名誉に思います。
関係者の皆様ありがとうございました。
来年の開催が待ち遠しいですね〜。
例年素晴らしい作品、他所では見れない貴重な作品のオンパレードな映画祭ですので
学生はもちろん、お近くにいる方は是非足を運んでみてくださいね。