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- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
今日は、グラフィックデザイン学科に東北大学大学院の助川泰彦教授がいらっしゃいました!
大竹左紀斗先生の古くからのご友人であり、
東北大学大学院にて言語学や音声学の教鞭をとっておられます。
大竹先生の専門である文字は、ことばと切っても切れないつながりがあります。
ことばを知ることで、「伝える」ことがもっとスムーズになったりもしますね。
デザインを学ぶ上でとっても必要なことです。
その『ことばと文字』について、
助川教授と大竹先生の対談形式でお話しいただきました!
助川教授はインドネシアなどから留学生を受け入れており、
海外にも何百回と足を運び言語学を研究されています。
お話の中から一例を挙げますと、
「こんにちは」という単語がない国があるそうです。
「こんにちは」は他の国の言語だと「hello」や「bonjour」に置き換えられますね。
インドネシアのある地域では「こんにちは」に置き換えられる言葉がなく、
出会ったら「洗濯干してるね」「洗濯干してるよ」、「買い物しているね」「買い物しているよ」と言ったふうに状況を言い合うことが「挨拶」なんだそうです。
なので、その地域に行ってあいさつをするには、全ての言葉を覚えておかなければ挨拶が出来ないということになります。
こんな世界の不思議な言葉習慣の違いや、
発音の仕方で同じ言葉でも相手が受け取る意味が変わってくるということなど、
芸術系の大学ではあまり学べない専門的で興味深いお話をたくさんしてくださいました。
文字のお話では、「フォント」にも色々ありますが、
デザインする媒体によって数百種類のフォントの中から適したものを選び出しますね。
フォントは聞こえない言葉です。
普段の会話の中から言葉の温度のようなものを感じ取っているから選べるのではないでしょうか。
学生からも芸術系の学生らしい質問が出ましたよ。
助川教授も東北大学とはまた違った反応に喜んでおられました。
私は恥ずかしながら日本語しか話せませんが、
もっと多くの言語を知ることで自分の世界が広がるということを、
より鮮明なイメージで感じることが出来ました。
助川先生、大竹先生、
楽しいお話をありがとうございました!
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開催間近!
GRAPHIC FINALE 2012
東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科卒業制作展
2013/2/13〜17
10:00〜17:00