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- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
こんにちは!
近藤一弥教授、大竹左紀斗准教授が担当されている3年生の演習「本の装丁」のゲストで、
今年も手製本のプロフェッショナル「美篶堂」さんの上島松男さんと、上島明子さんが山形にお越し下さいました!
"親方"こと上島松男さんは業界では製本の神様と言われている方で、
デザイナーが思い描く本を実現させてしまう腕を持つ方です。
製本といってもあまりピンとこない方もいるかもしれませんが、
図書館などに行くと、ハードカバーの特殊な本がたくさんあることが分かると思います。
本のサイズ、形、素材、色......。
装丁のデザインはカバーのみならず、カバーを取った中にもちりばめられており、
特殊な形や紙などで作る本は機械で作ることが出来ません。
美篶堂さんはそのイメージを実現する日本で有数の手製本の会社なのです。
今回はB6サイズの角背上製本を作るワークショップです。
ひとつひとつの行程をお二人が丁寧に指導してくださいます。
まずは本文の部分から。
背中に糊付けをしていきます。
ここが本の開き方がスムーズになる重要なポイント。
生ボンドという乾いてもコシがある製本用のボンドを使用します。
本文が完成したら表紙です。
糊の塗り方ひとつにもコツがあるんですね。
そして表紙と本文をドッキングさせます。
ズレなく完成できたでしょうか。
少し表紙と本文がズレてしまった学生も松男さんの魔法で綺麗に仕上がりました!
まるで本と会話をするようにあやつる松男さんの手さばきの美しさは、
神様と言われる所以なのだと感じました。
最後に松男さん、明子さんに帯をかけていただき、
「楽しんで使って下さいね」
と、あたたかいコメントをいただきました。
3年生のみなさん、今回のことを忘れないように、
本の装丁も製本から作ってみてもよいでしょうし、
今後の制作にもどんどん役立てていって下さいね。