こんにちは！

突然ですが、みなさん秋田のフリーペーパー「のんびり」をご存知でしょうか？
秋田県内の今まで気がつかなかったけれど、あたり前にそこにあったものの魅力を発掘し紹介している素晴らしい冊子です。

のんびりで発掘されたひとり、木版画家の池田修三さん。
その作品は秋田県象潟市（現・にかほ市）の暮らしの中に溶け込み、決して高くない価格で販売され、気軽にお祝い事の際などに贈り合っていたそうです。
暮らしの中で気軽にアートを楽しめる幸せが、そこにはありました。
そして、贈り合うことで生まれるエピソードも作品の中には息づいています。

「のんびり」編集長の藤本智士さんは、多くの展覧会をプロデュースしてきた時期があり、値が上がってなかなか人の目に触れることが無くなってしまう作品の不幸を目の当たりにし、「人々の暮らしの中に根付いていく作品の在り方とはなんだろう？」と模索して来られました。
その時には答えを見つけることができませんでしたが、藤本さんが理想とする作品、作家の在り方が秋田にあったのです。
そのような想いから、池田さんの作品、そして作家の在り方をたくさんの人に知ってもらうべく、現在全国を回って展覧会を開催しています。

この活動に賛同したグラフィックデザイン学科も一役買いたい！ということで、
東北芸術工科大学での展示が実現しました。
美術に関わる学生にぜひ池田さんの作品を観て感じてもらいたいとのことです。

今回はグラフィックデザイン学科での展示ということで、
特別に9月に出版された池田修三さんの作品集が出来るまでの過程も展示していただけることになりました！
色見本や束見本など、どのような流れで作品集が出来るのかを観ることができます。

小規模な展示ではありますが、みなさまに楽しんでいただけるよう、
学生スタッフと共に展覧会の準備をしているところです。
不便な場所ではありますが、多くの方にご覧いただきたく、ぜひ足を運んでいただけたら幸いです！

池田修三展「センチメンタルの青い旗」
〜特別編 一冊の作品集ができるまで〜

会期：2013年11月13日（水）～26日（火）
時間：10:00～18:00（土曜日は17:00まで）
※通常学生が使用する学内ギャラリーを一般開放致します。火、水、木曜日の14:00～17:00は隣室で授業を行いますので、お静かにご観覧願います。
会場：東北芸術工科大学デザイン工学実習棟B 2Fグラフィックデザイン学科 ギャラリーB
住所：山形市上桜田3-4-5
休館日：日曜日
入場料：無料
お問合せTEL：023-627-2190（平日：10:00～17:00）

◎池田修三（いけだ・しゅうぞう）プロフィール
1922（大正11年）、秋田県象潟町生まれ。木版画家。1977（昭和52年）日本版画協会を退会しフリーに。1980年代に秋田相互銀行（秋田あけぼの銀行）のカレンダーや通帳、NTTや日本生命などの企業カレンダー、テレホンカードなどに作品が採用され、広くその名を知られるようになった。2004（平成16年）に82歳で死去するまで、情緒あふれる子どもたちの情景やロマンあふれる作品を創り続けた。
http://www.shuzoikeda.jp

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