- Graphic Design logo
- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
こんにちは!
先日からお伝えしていた4年生卒業制作展「GRAPHIC FINALE 2013」が無事終了しました。
天気に恵まれた祝日から始まったものの、
週末には記録的な豪雪で山形は陸の孤島となりました。
スタックして掘り起こされている車を何台も見ました(私も一日3回はまりました)。
そんな出来事含め、ドラマチックで内容の濃い、忘れられない展覧会になったのではないでしょうか。
最優秀賞を受賞した遠藤可奈子さんが制作した「ストーリーおりがみ」は、
童話を題材に、折りすすめていくと物語通りのアクションが起きる仕掛けになっています。
たとえば、鶴の恩返しは着物を着た女の人が鶴に変化していきます。
今までに無い発想と、度重なる検証の努力が評価されました。
ジャンルが幅広く、かつ「伝えること」が意識されており、
とても見応えのある展示だったとお褒めの言葉をたくさんいただきました。
4先生の努力はもちろんのこと、後輩や教職員のサポートもあり、
チームグラフィックの本領が発揮できた展覧会だったと思います。
あちらこちらで作品説明をする学生が。
他の作品も理解しているので、作者不在でもきちんと説明できます。
今年から試みたブローシャー(コンセプトシート)も好評で、
作品の意図をより分かりやすく伝えられるツールになりました。
4年生にやることを増やしてしまって申し訳ないと思いつつ、効果があって本当に良かったです。
京都造形芸術大学から視察にいらっしゃった、都築潤先生、丸井栄二先生、服部滋樹先生には、
学生が直接ご講評いただくことができ、また違った視点を得られたのではないかと思います。
姉妹校でありながら距離があることでなかなか交流を持つ機会がありませんでしたが、
今回じっくりと時間をとっていらしていただき、深く感謝申し上げます。
カフェブースも、心のこもったおもてなしが好評でした。
美味しいコーヒー毎日ごちそうさまでした!
週末のゲストトークイベントでは、
本学卒業生のアートディレクター・高谷廉さんをお招きし、
学生と「それぞれの選んだ道とデザイン」というテーマでトークセッションをしていただきました。
15日開催の予定でしたが、大雪の影響であらゆる交通網が遮断され一時は中止も覚悟しました。
しかし学生にどうしても会いたいという高谷さんの熱意に感激し、
お言葉に甘えて、約30時間の長旅ののち、16日の午後に山形に来ていただきました!
本当にありがとうございます!!
世の中をもっと豊かにするためにデザインを続けて来られた高谷さん。
彫刻科を出られてデザイナーとなるまでに、並々ならぬ努力があったと思います。
JAGDA新人賞を受賞するまで、そしてその後のリアルなお話を聞くことができ、
4年生はじめ、後輩も将来のイメージが湧いたことでしょう。
実際に制作したポスターやDM、名刺などの現物も持ってきていただきました!
エンボス加工や箔押し、活版など、デジタルで終わらさずに過去未来の印刷技術を活かしたインパクトの強いデザインをされています。
彫刻科で学んだことが現在の高谷さんのスタイルを築いているのだと思うと、
グラフィックの学生も特にジャンルにこだわらず、大学で学んだことを様々な場面で活かしていって欲しいなと思います。
そして質問コーナーでは、よい質問をした学生に持ってきていただいたポスターをプレゼントしてくださるということで、みんなはりきって質問していました。
うらやましい!
トーク終了後は高谷さんを交えて近くの公民館で懇親会を行い、
2次会、3次会...なんと4次会までお付き合いいただいてしまいましたっ!
そのパワーと陽気なお人柄に学生もすっかり懐いてしまいました。
学科は違えど、同じ場所で学んだからこそ共有出来るものがあったのではないでしょうか。
翌日の手巻き寿司打ち上げまで参加していただき、感謝してもしきれません!
本当にありがとうございました!
ということで、無事に終了することが出来ましたのも、
印刷製本のサポートしてくださいました田宮印刷株式会社様、
紙のご相談に乗っていただきました株式会社竹尾様、
打上げ用の日本酒「つや姫なんどでも」をご提供くださいました東の麓酒造有限会社様、
広報や備品などでお世話になった教職員の皆様、機材を貸して下さった他学科の皆様、
ご来場いただいた京都造形芸術大学の皆様、母校の先生方、ご父兄の皆様、山形の皆様、
遠くから足を運んでいただいた皆様、関わって下さった全ての方のおかげです。
心より熱く御礼申し上げます。