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- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
こんにちは!
みなさん、山形で世界規模の映画祭が開かれているのはご存知ですか?
山形国際ドキュメンタリー映画祭は24年前から隔年で開催されているドキュメンタリー映画祭で、
世界各国から集まった約1500本の中から、ノミネートされた作品が山形で上映されます。
そして映画祭のポスターを4年前からグラフィックデザイン学科が担当させていただいております!
今年も近藤一弥教授が指導する3年生の演習にて68名が約2ヶ月かけて制作し(非常勤講師:石井一十三さん 特別講師:古屋貴広さん)、
学科内で選定した8作品の中から、ドキュメンタリー映画祭の理事会で1点選んでいただきました。
演習の様子はこちら
最終選考に残った作品。どれも捨てがたい仕上がりです。
そして最終選考の中から見事選ばれたのは......
安在絵理さんの作品です!
おめでとう!
黒の中に浮かび上がるガラスの模様が美しいですね。
彼女、緊張しすぎてこの発表までの2ヶ月間、あまり眠れなかったとのこと...!
世界中に貼られるというプレッシャーもあったようです。
そして、本日ポスター決定の記者会見が開催されました。
緊張した面持ちで、安在さんがポスターのコンセプトなどを説明しました。
「私はドキュメンタリー映画は、日常を切り取った窓だと考え、モチーフに古民家の飾りのついた窓ガラスを選びました。なぜ飾りガラスを選んだのかというと、透明なガラスのように人の人生はただ透けて見えるものではなくて、積み重ねた軌跡や人間ドラマがそこに刻み込まれて見えるのがドキュメンタリー映画だと考え、このようなガラスを使ったポスターをデザインしました。また、このポスターでは、ガラスの細かい傷や、ゆがみ、汚れのようなものも消してしまわずに、残して見えるようにしました。」
この飾りガラスは、山形駅付近の廃墟になっていた古民家で見つけたものだそうです。
柄を浮き立たせるために色を反転させて使用しています。
「最初から飾りガラスを使おうと思って探しました」と安在さん。
イメージに合うものが見つかるまで、山形市内をたくさん練り歩いたそうです。
このポスターを見た人が、ガラスに刻まれるストーリーをそれぞれに感じて、映画祭に興味を持ってくれるといいですね。
たくさんのマスコミ各社に囲まれ緊張する安在さん
今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭は
10月10日〜17日まで!
ウェブサイトはこちら
http://www.yidff.jp
山形中が映像に湧く一週間、ぜひ足を運んでみて下さい!