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- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
こんにちは!
夏休みを無為に過ごさないためにも、
グラフィックデザイン学科では物撮りワークショップ、フォントレクチャー、会社見学会など、イベントが盛りだくさん!
今日は4年生とせんだいメディアテークで活動されている活版印刷研究会さんにお邪魔してきました!
メディアテークの地下には、じつは活版の機械、活字が所蔵されているんです!
活字の壁!圧倒されます。
印刷会社が所有していた活版で、これでもほんの一部だそうです。
研究会の顧問であり、
実際に活版の職人をされていた菊地さんに色々なお話を聞くことが出来ました。
印刷がデジタル化されたことで需要の無くなってしまった活版印刷。
昔は膨大な活字の中から文字を探し出し、一文字一文字組んでいたのです。
活版の職人さんが手書きの原稿を見やすく、美しくなるよう、組んでいたそうです。
まさに現代で言うエディトリアルデザイナーですね。
今でも活版で一番美しいとされていた文字間や行間が、
あるアプリケーションソフトのデフォルト設定となって活きています。
小さな印刷会社ですと、フォントも明朝、ゴシック、各ウェイト違いのものくらいで、
今のようにたくさんのフォントの中から選ぶことができなかったのです。
また、活版印刷は、印圧で少し凹凸ができたり、
少しのかすれがあることで紙と一体化し、文字の存在感を強めているような気がします。
やわらかで、少し懐かしい表現ですね。
お話のあとは、実際に簡単な印刷を体験させていただきました!
まずはゲラ刷り。
ゲラとは活字を入れる浅い盆状の箱のことですが、
今でも校正刷りのことをゲラ刷りと言うこともありますね。
綺麗に印刷出来たでしょうか〜?
活字を集積するとかなりの重さになります!
この小ささで腕がプルプルするくらいの重さ...。
かなりの重労働だったことがうかがえます。
一版一版の重みがちがいますね。
現代ではPCで制作し、簡単にプリント出来てしまいますが、
一字一字の美しさを大切に組んで欲しいものです。
11月には3年生に向けて活版ワークショップを行う予定ですので、
ぜひ積極的に参加してくださいね。