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- 東北芸術工科大学 デザイン工学部
グラフィックデザイン学科 - Tohoku University of Art and Design
Department of Graphic Design
こんにちは!
雪も溶けて、少し春の気配が感じられるようになって来た山形で、
まだまだ雪に埋もれている地域があります。
それは、積雪量が多いことで有名な「肘折温泉」のある大蔵村です。
その大蔵村で「大蔵村サミィ〜ッ2」が開催されました!
(2年前にサミィ〜ットがあったのでその2回目という意味)
これまでグラフィックデザイン学科では、大蔵村の依頼を受けて、
赤松地区のトマトのブランディングや、
トマトアイス、そばアイスのパッケージデザインなどを行ってきました。
今年度は「美しい農村再生支援事業」ということで、
「四ヶ村の棚田と未来を考えるワークショップ」を地元と芸工大で行ってきました。
まずは夏に視察に訪れました
実際に現地を視察し、アイデアを出し合うことで、大蔵村、日本の農村についての問題点を深く考えるきっかけになりました。
地元の方と合同で行ったワークショップで出て来た案を深め、
中山ダイスケ先生、萩原尚季先生ご指導のもと、
総合発表会に向けて毎晩遅くまで話し合い、準備を進めてきました。
いよいよ発表会の日。大蔵村は白銀の世界です。
村の方々に伝わるよう、最後までプレゼンの文言を検証しています。
まずは1班から。
大蔵村の空家を宿として活用する「オオクラシ」を提案しました。
宿にするといっても、大規模な改装などは行わず、負担を軽くするために、
「オオクラシ」のロゴが入った"のれん"を掛けることで成立する仕組みを考案しました。
のれん一枚で空家に人がきているのかを認識でき、村の方々は自主的に交流をはかることができます。
大蔵村のよさは、自然と美味しい食材と人のあたたかさ。
その魅力を一番知ってもらえる仕組みになります。
つづいて2班は、
住民の方々には各分野のプロフェッショナルがいること、
また、学べるフィールドが村全体にあることに着目し、
村全体を大きな林間学校にしようという案です。
村の方々には「むらびと先生」になっていただき、
来訪者は「おおくら学生」となり、老若男女が様々なカリキュラムから好きな授業を選ぶことが出来ます。
村の魅力を余すところなく伝えることができ、住民の方々のやりがいにもつながります。
これが雇用につながり、若者の村離れを防ぐことも出来るかもしれません。
どちらの案も村の魅力と問題を上手く掛け合わせた、未来を見据えたアイデアになりました。
質疑応答では早速「先生をやってみたい!」という声も出るほど。
これらのアイデアは机上の空論ではなく、学生が実際に大蔵村に赴き、肌で村の自然や人の温かさに触れてきた中で生まれてきました。
そのぶん、村の方々に想いが伝わったのではないでしょうか。
他にも中山ダイスケ先生と萩原尚季先生がデザインしてきたイベント用横断幕や棚田米のデザインのお披露目会も行われ、大蔵村のすてきな未来を想像出来るイベントとなりました。
発表会後の懇親会では、本当に美味しい大蔵村の棚田米やおそばが振る舞われました◎
雪が溶けて暖かくなって来た頃、実際に大蔵村の空家やフィールドを活用して、
この二つのアイデアを検証していきたいと思います。
大蔵村ブランディングチームのみなさん、ひとまずおつかれさまでした!
山形新聞様にも取り上げていただきました!
http://yamagata-np.jp/news/201502/17/kj_2015021700344.php